「WiMAX2+を利用したいけど速度制限が気になる…」という方も多いと思います。
どのくらい使ったら制限されるのか、どのくらい制限されるのか気になりますよね。
ここでは、WiMAX2+の速度制限について丁寧に解説します。
WiMAX2+の速度制限

現在、WiMAX2+の速度制限には、大きく3つの速度制限があります。
- ギガ放題プラン:3日間10GB制限
- 通常プラン:1ヶ月7GB制限
- au 4G LTE:1ヶ月7GB制限
ギガ放題プラン:3日間10GB制限
WiMAX2+でもっとも多いのが、この「3日間10GB」制限です。
この記事でも3日間10GB制限を中心に解説を進めます。
余談ですが、以前は「3日間3GB」制限だったこともあるのですが、あまりに縛りがキツイということで、2017年2月2日に現在の制限に変更されました。
ちなみに、WiMAXは元々「データ制限」なんてものはなかったのですが、世の中のコンテンツ容量が大きくなってきたこともあり、通信会社さんも制限をかけざるを得なくなってしまったのです。
通常プラン:1ヶ月7GB制限
WiMAX2+には、「ギガ放題」と「通常プラン」の2つがあります。
(通常プランは契約会社によって「ライトプラン」などの名前になっているものもあります)
「通常プラン」は、「1ヶ月に7GBまでしか使わない」というものです。つまり、多くの方が使っているスマホのデータプランと同じになります(最近はスマホでも20GBや30GBがありますが)。
1ヶ月7GBを超えた場合、月末まで128kbpsに速度制限されます。
128kbps(キロバイト・ビット・パー・セカンド)というのは、「1秒間あたり128KB」のデータを転送できるというものです。
現在だとメールやLINEなどができるくらいになります。音楽や動画を聴くのは難しいでしょう。
ただ、WiMAXを契約している方で「通常プラン」を契約している人はほとんどいないと思うので(それならスマホを契約した方がよい)、それほど気にする必要はないでしょう。
au 4G LTE:1ヶ月7GB制限
WiMAXのモバイルルーターでは、au 4G LTE回線を使ってインターネットができる「ハイスピードプラスエリアモード」というものがあります。
これは、WiMAX回線が通っていない地方などで使われるモードです。
ただし、利用するのに「月額1,000円かかる」「7GB制限がかかる」ということからほとんど利用されることはありません(僕も使っていません)。
このau 4G LTEも1ヶ月7GBを超えた場合、月末まで128kbpsに速度制限されます。
「ハイスピードプラスエリアモード」もほとんど使うことがないので(もしもの場合だけ)、ここでは割愛します。
制限後の速度制限

WiMAX2+で覚えておきたいのは、3日間10GB制限です。
もし、直近3日間で10GBを超えると翌日18時〜26時まで1Mbpsに速度制限されます。
1Mbpsとは、「1秒間あたり1MB」のデータを転送できるというものです。
これがどのくらいかというと、YouTubeの標準画質が見られる程度です。
このくらいなら問題ないと言えば問題ありませんが、僕もたまにミスって速度制限されてしまう経験から言うと、普段が早い分、かなり重たく感じます…。
なので、できるだけ速度制限にかからないように注意しましょう。
10GBのデータ量はどのくらいか?

それでは、10GBのデータ量とはどのくらいの容量なのでしょうか。
YouTubeを5分間見たとき、下の表のようになります。
内容 | 画質 | 10GB |
YouTube (5分間) |
超高画質 | 約88回(約7時間) |
高画質(HD) | 約166回(約13時間) | |
標準画質(SD) | 約570回(約47時間) | |
低画質 | 約1,000回(約83時間) |
「思ったより、たっぷり見られる」と感じた方がほとんどではないでしょうか。
これが3日間あたりの通信量なのでかなり余裕があることがわかります。YouTubeの高画質を13時間ということは、1日あたり4時間以上見られることになります。
また、TwitterやLINEなどのSNSに関してはほとんどデータ容量は食いません。Googleマップが少し食うかなという印象です(気にするほどではありません)。
事実、僕もけっこうWiMAXをヘビーに使っている方だと思いますが、よほど下手なことをしなければ(数ギガとかの動画をダウンロードしなければ)、10GBに達することはありません。
このことから、WiMAXを普通に使っている分には、3日間10GB制限を気にすることはほぼないと言ってよいでしょう。
3日間10GBの制限イメージ

WiMAX2+は「直近3日間で10GB」に達したときに制限がかかります。
この「直近3日間」というのが肝です。
たとえば、1日目5GB、2日目3GBを使ったとき、3日目は「使いすぎちゃったな」ということで1GBだけ使えば合計9GBなので、4日目に制限がかかることはありません。
もし、3日目に2GB以上使った場合(3GB+5GB+2GB)、4日目に速度制限されます。
また4日目も5GB以上使ってしまうと(3GB+2GB+5GB)、5日目も速度制限になります。
このように直近の3日間のデータを把握しておくことが大切です。

WiMAXのルーターには「直近3日間」のデータ使用量が確認できるので、気になったときは確認しておきましょう(僕もたまに見ています)。

また、余談ですが、通信量カウンターは「3日」と「1ヶ月」で選ぶことができます。
1ヶ月の場合は、前述の「1ヶ月7GBプラン」に対応したものです。ただ、ほとんどの方は「ギガ放題」で契約すると思うので、「3日」にしておけば、良いでしょう。
WiMAX2+を使うと、モバイル環境で高速インターネットができるようになるので、一人暮らしで固定回線がいらない方、外出時に作業をされる方はWiMAX2+を使ってみてください!